GP2026の予選データ、ようやく全部揃いました。
シャークスケイル94%。1-60は91%。
ここだけ見たら、「はいはい、今年はシャークスケイル1-60Rを使っておけばいいんですね」
……で、話が終わりそうです。
でも、定食屋さんでいつもの生姜焼き定食だけ食べて帰るのも、ちょっともったいない。
壁に貼ってある「本日のおすすめ」を何となく頼んでみたら、
「あ、こんなのあったんだ」
と、新しい発見があったりします。
今回の予選データも、まさにそんな感じでした。
定番だけを見ると、シャークを中心にかなり収束した環境に見えます。
ところが、レギュラーとオープンを分けて、3on3の残り2枠まで一人ずつ見ていくと、そこには思っていたより違う景色がありました。
さらに2025年まで戻ってみると、使われるブレードやラチェット、ビットは大きく入れ替わっているのに、3on3全体を少し引いて見ると、意外なほど変わっていない部分もあります。
なので今回は「何が一番使われた?」だけではありません。
2025年から何が変わったのか。
2026年のレギュラーとオープンでは、3機をどう組んでいたのか。
そこを予選データから整理して、最後はGPファイナルで私が楽しみにしているポイントまでつなげます。
- 2025年予選から2026年予選で何が変わったのか
- レギュラーとオープンで3on3の組み方はどう違ったのか
- ブレード、ラチェット、ビットの数字(採用率)から何が見えるのか
- GPファイナルで注目したいポイント
※今回の集計について
各地区予選の準決勝進出者を対象に、オープン16名+レギュラー16名=計32名を集計しています。採用率は大会参加者全体の数字ではありません。
2025→2026|主役は変わった。でもタイプ配分はほぼ同じ
エアロペガサス・フェニックスウイング中心から、今年はシャークスケイル中心へ
まずは1年前から。
2025年予選と2026年予選で、上位ブレードの顔ぶれを並べるとこうなります。

去年はエアロとフェニックスの存在感がかなり大きかった。
今年、その景色を大きく変えたのがシャークです。
一方でロッドは今年も上位に残り、エアロも半数以上の選手が採用しています。
なので「去年の環境が全部消えて、まったく別物になった」というより、中心に立つブレードが大きく入れ替わったと見る方が近そうです。
顔ぶれは変わっても、アタック/スタミナの比率はほぼ同じ
これだけブレードが入れ替わったなら、3on3全体もかなり違うタイプ構成になっていそうですよね。
ところが、ここが面白いところです。

アタックはどちらもおよそ3分の2。
スタミナは、去年も今年もおよそ4分の1です。
使われている名前はかなり変わった。
でも、3on3のタイプ配分を少し遠くから見ると、骨格は驚くほど似ています。
- 外から見ると、タイプ配分は同じ骨格。
- 中を開けると、使われているパーツはかなり別物。
では、その「中身」を開けてみます。
シャークスケイル中心でも同じじゃない|レギュラーとオープンで3on3の組み方が違った
2026年予選では、シャークの採用率が94%。
さらにレギュラーだけなら、16人全員がシャークを採用していました。
ここまで来ると、もう「シャークを入れたかどうか」だけでは選手ごとの差が分かりません。
3on3には、あと2機あります。
だったら見るべきなのは、その横です。
3枠のうち、どこまでシャークスケイル・ウィザードロッド・エアロペガサスに寄った?
そこで今回は、2026年予選の採用上位3ブレードであるシャーク・ロッド・エアロが、1人の3on3に何機入っていたのかを改めて集計しました。
※この比較だけ母数が変わります
3機目まで確認できていない選手を除外し、レギュラー15名/オープン14名を比較しています。

まず分かるのは、どちらのクラスも環境上位をちゃんと使っているということ。
レギュラーはほぼ全員、オープンも約8割が、上位3ブレードのうち2機以上をデッキに入れています。
なので「レギュラーは環境ベイ、オープンは好きなベイ」という単純な分かれ方ではありません。
違ったのは、3枠目まで同じ答えに寄せたかどうか。
シャーク・ロッド・エアロをそのまま3機そろえた割合は、レギュラーでは4割。オープンでは約2割でした。
ここから、ちょっと景色が変わってきます。
レギュラーは「まずシャークスケイル+ウィザードロッド」までかなり共通していた
今度は「上位3機を何機入れたか」ではなく、実際の組み合わせで分けます。

レギュラーを並べてみると、形はかなり分かりやすいです。
7割強が「シャーク+ロッド」まで共通。
そこへエアロを重ねるのか。
グローリーなど別の1機を置くのか。
今回のレギュラー上位デッキを見る限り、選手ごとの差が出始めるのは、かなり後ろの方でした。
「まずシャーク」。
その次もかなりの確率でロッド、またはエアロ。
そこまで来て、ようやく3機目で色が出てくる。
以前のレギュラー予選の記事では個別大会ごとの変化を追いましたが、全予選を横に並べても、この「寄り方」はかなりはっきり残っていました。
オープンは「採用上位2機+別の1機」がいちばん多かった
ではオープンも似たようなものか。
……と思って一人ずつ並べてみたら、ここで私はちょっと手が止まりました。
オープンで一番多かったのは、上位3ブレードのうち2機を採用して、残り1機を別のブレードにする形です。
環境上位を避けているわけではありません。
強い軸はちゃんと残す。
でも、3機全部を同じ答えにはしない。
そこにオープン予選の面白さが見えました。
ウルフ、サムライ、クリムゾン……「その1機」を開けるとさらに面白い
たとえば実際のデッキでは、こんな組み合わせがありました。
- ウルフハント+シャーク+エアロ
- エンペラーフォートレス+シャーク+サムライセイバー
- クリムゾンガルーダ+ロッド+シャーク
ほかにもメテオ、ドランストライク、ワルキューレブラスト、バレットグリフォンなど、採用上位3機以外の名前が出てきます。
正直、この表を作っていて私が一番楽しかったのはここです。
採用率表だけ見ていたら、シャーク94%で話が終わってしまう。
でも、一人ずつ3機を開けてみると、ちゃんと選手の色が残っています。
しかも、その「別の1機」を入れた選手たちが、G1予選の準決勝以上に勝ち上がっている。
採用率が低いことと、戦えないことは同じではありません。
もちろん「個性的なベイを使う方が偉い」という話でもありません。
採用上位を3機重ねるのも3on3。
軸を残しながら1機を変えるのも3on3。
同じ2026年予選でも、レギュラーとオープンでは「どこまで環境上位で固めるか」に違いが出ていました。
ただしグローリーワルキューレの22%は、そのままクラス比較できない
ここまで読むと、「じゃあレギュラーで使われていたグローリーが、オープンでは少なかったのはなぜ?」と気になるかもしれません。
ただ、この数字には一つ大きな注意点があります。
オープン4予選のうち3大会は、そもそも発売前
予選全体で見ると、グローリーの採用率は22%。
レギュラーでは約3割、オープンでは1割強です。
でも、オープン4予選のうち3大会はグローリー発売前でした。
つまり、この差をそのまま「レギュラーはグローリーを好んだ。オープンは好まなかった」と読むのはちょっと危ない。
使えた大会だけなら4割超。GPファイナルでは条件が変わる

使える大会だけを見ると、採用した選手は4割を超えます。
22%という数字が間違っているわけではありません。
ただ、予選では全員が同じ選択肢を持っていたわけではないということです。
ここでさっきのオープンの話に戻ります。
予選では、採用上位を軸にしつつ「別の1機」を入れる形が目立ちました。
でも、その多くの大会ではグローリー自体がまだ存在していません。
GPファイナルでは、その“自分の1機”にグローリーが入ってくるのか。
これはかなり気になるところです。
ラチェット|1-60が増えたのに、7-60は減っていない
ブレードの次はラチェットです。
2026年で一番目立つのは、やっぱり1-60。
ただ、私が気になったのは1-60そのものより、その横にいる7-60でした。
押し出されたのは7-60ではなく、3-60と9-60

1-60は昨年の6割弱から、今年は9割超。
ここまで増えたら、普通は「何かを食ったんだろうな」と思います。
ところが7-60は、ほとんど減っていません。
大きく席を譲ったのは、むしろ昨年よく見た3-60と9-60でした。
「強いラチェットが交代した」より、3本の配り方が変わった
2025年のロッドでは、3-60や9-60が王道でした。
2026年はそこへ1-60という選択が入ってきます。
さらに今年は、シャークという1-60の大きな受け皿もいる。
そう考えると、今回起きたのは「強いラチェットが1本入れ替わった」だけではなく、3on3の中でどのブレードに何を渡すかが組み替わったと見る方がしっくりきます。
1-60を使うかどうかより、誰に1-60を渡すのか。
そこは以前のレギュラー予選の記事でもかなり触れているので、今回はここまでにしておきます。
もう一つ2026年らしいのが、グローリーの存在です。
グローリーはラチェット一体型なので、採用した時点で「通常ラチェットを3本選ぶ」という前提自体が変わります。
もちろん、これを理由に「だから3-60や9-60が減った」とまでは言えません。
ただ、3on3のラチェット配分を考える前提に、新しい形が一つ増えたことは確かです。
ビット|R・LRビットが上位2つ。その一方でスタミナ系の選び方は変わった
R・LRビットが上位2つ。まずここは去年と同じ
ビット全体を見ると、2026年もRビット、LRビットが採用率の上位2つです。
ここは2025年から大きく変わっていません。
つまり、ビット全体までひっくり返ったわけではない。
2026年もまずアタック系ビットが中心にいて、その横で何を選ぶか。
変化が大きかったのは、むしろスタミナを担当するビットの中身でした。

私がまず引っかかったのは、Bビットです。
昨年の予選では4割を超える選手が使っていたのに、今回の32名では一つも確認されませんでした。
これについては、私はシャークのような強いアタック系ブレードが環境の中心に来たことで、比較的バーストリスクを抱えやすいBビットを嫌う場面が増えたのではと見ています。
ただし、ここは採用数から理由まで確定できる話ではありません。
あくまでデータを見たうえでの私の見立てです。
Nrビットはレギュラー、Hビットはオープン。このズレが気になる
そしてクラス別に見ると、もう一つ気になる差があります。

Nrビットはレギュラーではかなり使われたのに、オープンではゼロ。
反対にHビットは、オープンの方が目立っています。
Nrビットは途中発売の新しいビットですが、発売後にもオープン予選は複数行われています。
なので、オープン0を発売時期だけで説明するのは難しそうです。
ここも私の仮説ですが、オープンでは強いシュートによる衝撃を受ける場面も多く、Hビットでがっちり固めて負け筋を減らす方を選んだ選手が多かったのではないか。
この違いは、GPファイナルでも個人的にかなり見たいところです。
Hビット・FBビット・Nrビットそれぞれの特徴や、ロッドでの使われ方は別記事で詳しく整理しています。
採用率の先へ|西日本ではシャークスケイルが「勝ち方」でも目立った
ここまでは「何を選んだか」の話です。
でも大会を見ていると、採用率だけでは分からないものがあります。
西日本レギュラーを現地で見ていたとき、シャークの存在感は「たくさん使われていた」だけではありませんでした。
上位17バトルをあとから見返すと、シャークが勝った10バトルのうち8つが、2点以上のフィニッシュでした。
会場で見ていたときの「シャーク、一発で持っていくなあ……」という感覚が、あとから数字でも残った形です。
もちろん、これは西日本レギュラー上位戦という限られた範囲の話です。
それでも、採用率94%という「選ばれた数」だけでなく、実戦でも高得点を取りにいく役として働いていたことは、この大会を見るうえで印象的でした。
そして、もう一段深く見るなら。
「なぜ、そのシャークを選んだのか」。
そこは数字ではなく、選手本人の言葉が一番です。
西日本レギュラーの試合展開や、上位17バトルの詳しい分析はこちらでまとめています。
GPファイナルの見どころ|「シャークスケイルがいるか」より、その横を見たい
ここまで予選データを見てきました。
ではGPファイナルで、私はどこを見たいのか。
シャークの採用数だけを数える、ではありません。
オープンの「自分の1機」は残るのか
まず一番楽しみなのはここです。
予選のオープンでは、採用上位を軸にしながら、最後の1機を変える構成が目立ちました。
ウルフ。サムライ。クリムゾン。メテオ。
日本一を決める舞台でも、あの「自分の1機」が残るのか。
それとも、ファイナルではさらに同じ形へ寄っていくのか。
私はここがかなり楽しみです。
全員が使えるグローリーワルキューレで、その1枠は変わるのか
そして今度は、予選時とは条件が違います。
GPファイナルでは、予選時にはグローリーを選べなかった選手も含めて、全員が選択肢に入れられます。
予選で個性が出ていた1枠にグローリーが入るのか。
それとも、予選で見えた別の答えがそのまま残るのか。
ここは予想するより、実際のデッキを見て答え合わせしたいところです。
ブレードの横で、1-60/7-60、H/Nrビットはどう動く?
ラチェットとビットも、見るポイントはもう少し細かくなります。
1-60があるかどうかではなく、誰に渡したか。
7-60はどこへ行ったか。
そして、予選ではオープン0だったNrビットが出てくるのか。
逆にHビットは残るのか。
予選データを一度見ておくと、こういう細かいところまで試合前の3on3発表がちょっと楽しくなります。
- オープンの「自分の1機」は残るのか
- 全員が使えるグローリーで3on3はどう変わるのか
- 1-60と7-60をどのブレードに配るのか
- HビットとNrビットのクラス差は残るのか
シャークがいるかどうかだけなら、予選でもうだいたい答えは出ています。
でも、3on3は3機あります。
GPファイナルで私が見たいのは、むしろその横です。
まとめ|予選データは揃った。でも答えはまだ途中
2025年から2026年で、環境の主役は大きく変わりました。
シャーク中心。
その一言だけなら、今年の3on3はかなり単純に見えます。
でも32人のデッキを開いてみると、そうでもありませんでした。
レギュラーでは、採用上位のブレードを重ねる方向へかなり収束していた。
一方オープンでは、環境上位を軸にしながら、その横に別の答えを置く構成が多かった。
今回、店主として一番面白かったのはそこです。
さらに予選途中からは、グローリーやNrビットといった新しい選択肢も加わりました。
GPファイナルでは、その選択肢を全員が持った状態で日本一を決めます。
予選データは出揃いました。
でも、2026年の答えが出たわけではありません。
次はデータ表を閉じて、試合を見ながら答え合わせです。
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