【徹底解説】ベイブレードX大会運営のヒント|きっそさんに学ぶ“人が集まる土台づくり”

ベイブレードX大会運営のヒントをテーマに、XTREME NIIGATA代表きっそさんがベイブレードと案内物を持つ記事サムネイル 選手特集

本記事は、XTREME NIIGATA代表・きっそさんへのインタビュー内容をもとに、前回の番外編では載せきれなかった「大会運営」と「新潟の土台づくり」を、ベイ専Hobbyなりの視点で整理した解説記事です。

Go for BeyがGP2026 TEAM BATTLEで日本一に輝いたことで、「新潟最強」という言葉に注目が集まりました。
ですが、その強さは、ある日突然生まれたものではないと私は感じています。
人が集まり、続けられ、また来たくなる場所が、先に作られていた。
その“土台”を、運営メンバーの皆さんとともにゼロから育ててきた中心にいたのが、きっそさんでした。

今回は特に、新潟で練習会やS1大会を立ち上げた背景体験会で意識していたこと大会運営で大事にしている考え方、そしてこれから大会を開いてみたい人へのヒントを中心に整理していきます。

なお、きっそさんの言葉を原文のまま読みたい方へ向けて、インタビュー記事も掲載しています。
本記事で整理した内容を踏まえたうえで原文を読むと、きっそさんがどんな温度で場を作り、続け、育ててきたのかが、よりまっすぐ伝わってくるはずです。

💡この記事で分かること
  • 新潟の強さは、なぜ“突然”ではなかったのか
  • きっそさんが作ってきたのは、大会ではなく「人が集まり続ける土台」だったという話
  • これから大会を開きたい人に刺さる、運営の考え方と実務のヒント

先に結論|きっそさんが作ってきたのは「大会」ではなく、人が集まり続ける“土台”だった

先に結論から書きます。
今回きっそさんのインタビューを読んで、いちばん強く残ったのはこれでした。

きっそさんが作ってきたのは、単発の大会ではなく、人が集まり、続けられ、また来たくなる“土台”だった。

そして、その土台の上で育った熱量が、今回のGo for Beyの優勝や、「新潟最強」という言葉の重みにつながっていた。
私は、そう感じました。

✅この記事の核心(3行で)
  • 出発点は「自分ももっと楽しみたい」だった
  • でも、その思いはやがて周りの居場所や挑戦の入口になった
  • だから新潟は、強さだけじゃなく土壌ごと強くなった

始まりは「新潟を強くしたい」ではなく、「自分ももっと楽しみたい」だった

ここ、私はすごく好きでした。

きっそさんが大会や練習会を始めたきっかけは、立派な理念の言葉からではありません。
アパートで音が気になる。
一人で回していても楽しさが半減する。
同じ思いをしている人と一緒にベイがしたい。
その、ごく個人的で、すごく人間らしい動機から始まっています。

私が新潟でベイブレードの大会や練習会を始めたのは、個人的にベイブレードを楽しみたかったことがきっかけです。
当時、アパートに住んでいて音が気になったことや、一人で回していても楽しさが半減することから、同じ思いをしている人と一緒にベイができる場が欲しい!と思い立って、最初に開催した練習会は私を含めて7人でした。

これって、すごく大事だと思うんです。
よく「誰かのため」「地域のため」と言うと綺麗に見えます。
でも実際に長く続くものって、最初はたいてい、自分の“やりたい”や“欲しい”が本気だったものなんですよね。

きっそさんの場合、その“自分ももっと楽しみたい”という思いが、ただのエゴで終わらなかった。
本気で続けたから、結果として周りの居場所になっていった。
私はここに、今回の記事のいちばん大きな希望を感じました。

ただ大会を回していたんじゃない。“初めての人が入れる入口”を設計していた

きっそさんのすごさは、人数を集めたことだけじゃないです。
もっと本質的なのは、「興味はあるけど、まだ一歩入れない人」が入ってこられる入口を、ちゃんと作っていることだと思いました。

体験会について書かれていた備忘録を読んでいても、それがすごくよく分かります。

📌体験会で見えた“入口設計”
  • 一度に多くを説明しない(まずは「回ったら大成功」でいい)
  • 見た目で選びやすいレンタルベイを並べる
  • シュートができたら、すぐ対戦して楽しさを体感してもらう
  • 復刻ベイを使って、親世代の「懐かしい!」を入口にする
  • ランチャーやガイドも用意して、「次どうすればいいか」まで迷わせない

これ、全部つながっています。
難しいことを先に教えるんじゃない。
まずは「楽しい」「すごい」「もう一回やりたい」を先に体験してもらう。
そのあとで、「じゃあ次は何を買えばいい?」「どこで遊べる?」に自然につなげる。

つまりきっそさんは、ベイブレードを説明しているんじゃなくて、ハマるまでの導線を設計しているんです。
ここ、かなりすごいです。

しかもその設計には、「初めての人を置いていかない」やさしさがある。
一気に情報を詰め込まない。
怖くないランチャーも用意する。
見た目で選べるようにする。
勝ち方まで“面白さ”として伝える。
こういう細かい配慮が、場の空気を作っているんだと思います。

👆【有料級】体験会について書かれていた備忘録(原文Xポスト)

子どもの変化が、この土台の価値をいちばんよく物語っている

今回のお話や過去Xポストを見ていて、胸に残ったのは、子どもへのまなざしの熱さでした。

元々のご経歴や、児童館への寄付活動、イベントアンバサダー試験合格なども含めて、きっそさんの中にはずっと、子どもが安心して夢中になれる場を大事にしたいという思いがあるように感じます。

そして、その思いがただの理想論で終わっていない。
実際に、ベイブレードを始めてから、明るくなった大人と話すのを怖がらなくなった大人に勝てたことで自信がついた――そんな変化の言葉が返ってくる場になっているように見えます。

これ、すごく大きいことだと思うんです。
大会や練習会って、ただ対戦する場所じゃない。
子どもが「自分はやれるかもしれない」と思える、小さな成功体験の場にもなり得る。
きっそさんが作っているのは、そういう意味でも、かなり価値の大きい土台です。

しかも、その入口は子どもだけじゃない。
親世代にとっては「懐かしい!」から入れるし、学生さんには「やってみたい」で入れるし、大人にとっても「こんなに仲間ができる遊びがあるんだ」となる。
ベイブレードXって、年齢をまたいで人をつなげやすい遊びなんだと、改めて感じました。

きっそさんは「全部ひとりでやる人」じゃない。周りを巻き込み、PDCAを回すリーダーだった

もう一つ、今回すごく印象に残ったのがここです。
きっそさんは、何でも一人で抱え込んで成立させるタイプの主催者、というより、問題点を洗い出して、周りを巻き込みながら改善していくタイプのリーダーに見えました。

実際、S1大会を一人でやり切る自信がなかったからこそ、以前からつながりのある方に声をかけて、運営団体を立ち上げています。
ここ、大事です。
“すごい人だから最初から一人でできた”んじゃない。
一人では無理だと分かったから、仲間を作った。

そして今回あらためて感じたのは、きっそさん自身も、ここまでの歩みを「自分一人の力」として捉えていないことでした。
Go for Beyの3人だけでなく、運営メンバー一人ひとりの得意や支えがあったからこそ、ここまで続けてこられた。
その感謝を、きっそさんご本人がまっすぐに持っているからこそ、周りもまた「支えたい」と思えるのだろうと感じます。

しかもその後も、参加者の声を受け取って改善し、ジャッジを育て、名簿管理や運営基盤も整えながら、毎月の開催を続けている。
これはもう、かなりちゃんとPDCAです。

💡きっそさんのリーダー像が伝わるポイント
  • 問題点を見つけて、改善点をちゃんと言語化している
  • 一人で抱え込まず、周りの得意を信じて任せている
  • アンケートや現場の声を拾って、毎回少しずつ良くしている
  • その姿勢があるから、周りも「助けたい」「支えたい」と思える

ここで私は、これから主催してみたい人に向けて、すごく大きなメッセージがあると思いました。
きっそさんみたいに「人を楽しませる企画がどんどん浮かぶ人」じゃないと無理、ではないんです。

誰かは企画が得意。
誰かは資料作りが得意。
誰かはデータ整理が得意。
誰かは気づかれにくいところに配慮できる。
だから、全部できる一人を探すんじゃなくて、得意を持った人たちでチームを作ればいい
それが、今回私がきっそさんの言葉から受け取った、大きな励ましでした。

大会運営ノウハウ5選|きっそさんの言葉は、精神論じゃなく“実務”まで降りている

今回のインタビューが強いのは、気持ちの話だけで終わっていないことです。
ちゃんと、どこで躓きやすいのか/何を先に考えるべきかまで降りてきています。

①まず第一に、安全であること

これは本当に大前提でした。
ベイブレードは、思っている以上にシュート動作が大きいです。
だから、選手本人が毎回完璧に周囲を見られるとは限らない。
実際に、観戦していた小学生に手が当たってしまった経験から、きっそさんは安全面の大切さを強く意識されています。

スタジアムの間隔を空ける。
近づきすぎないようにする。
シュートする人の背後に回らない。
このあたりは、当たり前に見えて、続ける場ほど徹底しないといけない部分だと思いました。

②会場には、最初の段階から正直に説明する

これもすごく現実的です。
イベントの内容や音の大きさを曖昧にせず、理解を得たうえで会場を借りる。
場合によっては実物や動画を見せる。
ここをぼかしたまま始めると、あとで「聞いていた話と違う」になって、継続しづらくなる。

つまり、続く運営は、始める前の説明からもう始まっているということです。

③開催日を先に決め、参加者が想像しやすい情報を出す

「準備が整ってから告知する」ではなく、開催を先に決める
これ、仕事にも通じますよね。
締め切りが生まれるから動けるし、告知も早いほど参加のハードルが下がる。

しかも、人数、持ち物、会場設備、参加費、途中参加の可否まで伝える。
参加者は“情報が多いほど面倒”なのではなく、想像できるほど安心して参加しやすいんだと思います。

④アンケートを回し、改善を止めない

ここも、きっそさんらしさが出ていました。
良かった点でも改善点でもいいから、一言でも意見をもらう。
それを運営メンバー全員で共有して、何を変えるかを話し合う。
これって、地味ですがかなり強いです。

主催側だけでは、どうしても気づけないことがあります。
でも、ちゃんと受け取って直し続ければ、大会の質は少しずつ上がっていく。
“毎回ちょっと良くする”を積み重ねた人が、結局いちばん強い
運営でも、それは同じなんだと思いました。

ベイブレードX大会運営で集計したアンケート結果の一部を示す画面キャプチャ

⑤ジャッジを育てることは、大会を大きくすること

大会を続けるには、人が必要です。
しかも、ただ人手があればいいわけじゃなく、試合を公平に見られる人が増えることが大きい。
きっそさんたちは、フリーバトルの時間なども使いながら、未経験の人にもジャッジ経験を積んでもらうようにしてきたそうです。

これ、めちゃくちゃ大事です。
強いコミュニティって、プレイヤーだけが増えるんじゃなくて、場を支えられる人も増えていくんですよね。
だから、100人規模を毎月回せるところまで育っていったんだと思います。

  • 安全:まず第一に、安全に試合ができる環境を整える
  • 説明:会場には内容や音を正直に伝え、理解を得る
  • 告知:開催日を先に決め、参加者が想像しやすい情報を出す
  • 改善:アンケートを回し、毎回見直す
  • 継続:ジャッジや支える人を増やしていく

ベイブレードは「運」の勝負。でも、運だけで終わらせないために土台がいる

きっそさんのベイブレード観も、私はすごく好きでした。

確かに、ベイブレードには運があります。
一撃で決まることもあるし、何回当てても勝てないこともある。
でも、だから全部が運なのかと言えば、そうでもない。
たとえば当たりが3割のくじでも、引く回数が増えれば当たりに近づいていく――そんな考え方をされていました。

この見方、かなり本質的だと思います。
ベイブレードは運の要素がある。
でも、当たりやすい打ち方や、相手にくじを引かせにくい守り方は、技術と知識でかなり詰められる。
だから練習する価値があるし、対戦機会を増やす意味がある。

そして、ここが今回の記事とつながります。
地域に練習会や大会の土台があるということは、みんなが「くじを引ける回数」を増やせるということでもあるんです。
それが積み重なれば、個人の技術も、地域の総合力も、当然上がっていく。
新潟の強さって、そういう地道な回数の差でもあるんだと思います。

だから新潟は強くなった|日本一は、突然の快挙ではなく“積み重ねの回収”だった

Go for Beyの優勝は、もちろんあの3人が勝ち取ったものです。
でも、それだけではないとも思いました。

7人の練習会から始まって、20人に増えて、S1を開いて、団体を作って、毎月続けて、100人規模まで育てて。
体験会では初めての人を迎え入れる入口を作って。
安全や公平を整えて。
アンケートを回し、ジャッジを育て、改善を止めずにきた。

その積み重ねの上で、今回の「新潟最強」や日本一が生まれた。
だから私には、今回の結果は“突然の快挙”というより、ずっと積み上がっていた熱量が、あの舞台で一気に回収された瞬間に見えました。

挑戦しなければ、新しい未来は得られない。
失敗しながらでも続けたから、新潟はここまで来た。
そして、その土台の上で、あの優勝が生まれた。
今回の記事でいちばん伝えたいのは、そこです。

次の「土台を作る人」へ|小さく始めてもいい。仲間を見つけて、続ければいい

この記事をここまで読んでくださった方の中には、
「うちの地域でも何かやれたらな」
「でも自分には主催なんて無理そうだな」
と思った方もいるかもしれません。

でも、今回きっそさんの言葉を読んで、私はむしろ逆だと思いました。
最初から完璧な形じゃなくていい。
一人で全部できなくていい。
小さく始めて、仲間を見つけて、失敗しながら育てていけばいい。

企画が得意な人。
データ整理が得意な人。
気配りが得意な人。
声をかけるのが得意な人。
誰かの背中を押すのが得意な人。
そういう人たちでチームを作れば、土台はきっと作れます。

そして、土台を作る側に回るやりがいって、かなり大きいです。
誰かが楽しんでくれる。
誰かの仲間が増える。
誰かが自信を持てるようになる。
そんな変化の入口になれるんですから。

大会運営や団体づくりに関心がある方、もっと具体的に知りたい方は、きっそさんやXTREME NIIGATAの発信もぜひ見てみてください。
実際の積み重ねと言葉に触れるだけでも、始めるヒントがきっと見つかるはずです。

ベイ専Hobbyの独り言|「人が集まる場所」は、誰かの本気でできている

今回、きっそさんの言葉を読みながら、何度も思いました。
普段私たちが当たり前のように参加している大会や練習会って、誰かが自然に用意してくれているものじゃないんですよね。

遊べる場所を探す人がいる前に、まず、その場所を作る人がいる。
安全を考え、会場に説明し、声をかけ、進行を整え、終わったあとも改善を続ける。
そういう地味で、でも大事な仕事を、誰かが本気でやってくれているから、私たちは「また来たい」と思える。

しかも、その始まりは、すごく個人的な「自分ももっと楽しみたい」だった。
私はそこに、すごく勇気をもらいました。
立派な理由がなくてもいい。
本気で続けた思いは、やがて誰かの居場所になることがある。
きっそさんの歩みは、それをちゃんと見せてくれていると思います。

きっそさん、このたびはご多忙の中、ここまで丁寧にお答えいただき、本当にありがとうございました。
この記事が、これから大会を開いてみたい人、今まさに悩みながら続けている人、そのどちらにとっても、小さなひと押しになれば嬉しいです。

なお、きっそさんの言葉を原文のまま読みたい方へ向けて、インタビュー記事も別で掲載しています。
本記事で整理した内容を踏まえたうえで読むと、きっそさんがどんな温度で場を作り、続け、育ててきたのかが、よりまっすぐ伝わってくるはずです。
良かったら、こちらの記事もこのあと、一緒にご覧ください。

関連リンク|XTREME NIIGATA・きっそさんの発信

きっそさんのXアカウントはこちら:
右回転ブレーダーきっそ(https://x.com/kisso_XN)

XTREME NIIGATA(エクストリームニイガタ)運営Xアカウントはこちら:
XTREME NIIGATA 運営(https://x.com/XN_BeybladeX)

新潟の大会や活動が気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

関連X投稿集(あとで読みたい方向け)

FM-NIGATAに出演

きっそさん主催大会の風景

ベイ専Hobby

◇ベイブレード|パーツ販売店✨
◇ベイブレード界の「信頼インフラ」を目指す中立パーツショップ/初心者歓迎🌀
◇ベイのカスタム提案&相談受付中
◇メルカリフォロワー1,900人/取引4,000件超の実績から生まれたECショップ
👇ECショップ・SNSはコチラ👇

ベイ専Hobbyをフォローする
選手特集
ベイ専Hobbyをフォローする
タイトルとURLをコピーしました